虚用叢

見渡すかぎりうつろなくさむら

労働

勤続3ヶ月

既卒無職で1年を過ごした後、今の介護施設で週3のパートとして働き始めてから3ヶ月が経った。介護という職種はそれなりの興味を持って選んだものではあった。とはいえ実務経験もなければ資格もなく、ニートから労働者へ変身する負荷に耐えられる自信も意…

休日、休み、休むとは

介護施設での週3労働を開始して1ヶ月半、この労働が楽しいと思えているのはうれしい誤算である。一方で、これまで人間の本来的な価値が宿ると信じていた休日、休み、休むとは何なのだろうかという疑問がわいてきた。 大学・大学院生時代の6年間は、カレン…

一筋道の先

生温い雨の降る日曜の16時、日比は柳瀬雪枝にエプロンを着けていた。しかしここはキッチンではない。短期入所型の高齢者介護施設のリビングの片隅である。日比がパートとして働き始めたこの施設では、しばしば日常の語義からずれた言葉が飛び交う。『エプロ…